荒川の夏模様4

 

荒川の荒廃

 

コ メ ン ト

 

 荒川河川敷は2010年頃から雑草が多く茂るようになり、昆虫の集まってくる野草が減少傾向に転じた。河川敷に生えている樹木にも影響を及ぼし、2011年には立ち枯れが目につくようになり、森の比較的日射しが零れる樹木も、根元に雑草が茂って勢いを失っていった。

 2012年6月に台風4号が襲来した。熊谷では雨風ともにそれほど強いと思われなかったが、既に弱っていた樹木が大量に倒れてしまい、中には樹齢100年にもなろうかと思われる大木も含まれていて、河川敷の荒廃が明らかになった。立ち枯れも多く見られ、その後倒木したものも少なくない。

 森の、大木の倒れた場所に出向いた時、今まで見たことが無い、細身で尾(産卵管)が極端に長い、原始の様相を呈したハチを見つけた。1匹のみならず、オス、メス合わせて10匹前後も姿を現し、同種のみならず、別種もおり、それも倒木に寄り添っていたので、倒木の高所で営々と細々と生き続けてきた証に思えてならなかった。棲みかを追われたことになり、他に住み替えができる樹木が見つかればいいと思うのだが、大木のもたらす様々な環境によって何とか営みが成り立ったと考えられ、条件が一つでも欠如していると、絶滅してしまうのではと、気がかりである。訪れる回数が少なくなった事もあるが、以降全く姿が見られなくなった。

 

 

@この倒木は川沿いの林の一画にあり、他にも立ち枯れが数多く見られた。

 

A道をふさぐ形で倒れており、草地に迂回して抜けるようだった

 

B何日かして倒木は切断され、片づけられた

 

C森の中にも多くの倒木が出て、道を塞いでしまったので管理業者が木を切断して道を開いた

 

Dこの倒木は道に沿って倒れたのでそのまま放置されていた

 

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L未知との遭遇(樹上の民) 上の写真の倒木に取りついていた

 

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