荒川の夏模様3

マユタテアカネ

 

赤とんぼ

 

コ メ ン ト

 

 昆虫撮影にのめり込む前は、赤とんぼと言うのは特定な1種を表す名前と思っていた。実際に、赤とんぼと呼ぶに相応しい色合いの個体は限られていて、ナツアカネ・オスが、正しく赤とんぼと思われた。

 調べたり、専門家の方に教授して頂いたりして、赤とんぼはアカネトンボ類の総称で、写真を見直してみた結果、荒川で記録できたのは、ナツアカネに始まって、アキアカネ、ノシメトンボ、リスアカネ、マユタテアカネ、マイコアカネ、ミヤマアカネ、ヒメアカネの8種となった。アキアカネは秋が付いているが、荒川では7月上旬の初夏に姿を見せ始め、暑い盛りは山間部へ避暑に旅立って、9月の、幾らか涼しくなってから再び姿を現す。ナツアカネを含め、どのアカネも初夏から初秋に見られ、夏のトンボと考えてよさそうである。

 

 

@ナツアカネ♂

 

Aナツアカネ♀

 

Bアキアカネ♂

 

Cアキアカネ♀

 

Dマイコアカネ♂ マイコアカネの数は少なく、年に2〜4頭しか記録できない 顔に眉のような斑紋が有る

 

Eマイコアカネ♀ 顔に眉のような斑紋が有る

 

Fマユタテアカネ♂ マユタテの名が付くように顔に眉のような斑紋が有るのが特徴で、オスは成熟すると腹部が赤味を帯びる

 

Gマユタテアカネ♀1 マユタテアカネのメスには、羽全体が透明なものと、羽先に黒い紋のあるものとがいる

 

Hマユタテアカネ♀2 羽先に黒い紋が有るメスと、無いメスとの比率はほぼ同じである

 

Iヒメアカネ♂ ヒメアカネのオスとしたが、たった一度の出遭いで、間違っているかもしれない

 

Jノシメトンボ♂ ノシメトンボは赤とんぼとすると比較的大き目であるが、縄張り争いでは他の赤とんぼに追われがちである

 

Kノシメトンボ♀ 赤とんぼには草地を好むものと森を好むものがおり、ノシメトンボは森派であるが、追われて草地との境に居座っている事が多い

 

Lリスアカネ♂ リスアカネはノシメトンボと同じような羽をしており、性格は強く、縄張り争いでは他の赤とんぼを追いやってしまう

 

Mリスカナエ♀ リスアカネのメスはオスと性格が全く異なり、普段は樹上に潜んでいて、産卵の時だけ姿を見せる

 

Nミヤマアカネ♂ ミヤマアカネは他の赤とんぼと比べて発生時期が遅めで、他の赤とんぼが姿を見せない場所でひっそりと過ごしている

 

Oミヤマアカネ♀ ミヤマアカネのメスは、オスの赤味を帯びた姿と比べ、薄褐色の地味な姿をしている