荒川の秋模様1

2007年9月7日台風9号

コ メ ン ト

 2000年以降暫くは、荒川における台風による河川敷の冠水被害は出ていなかったが、2007年は久々に一面が冠水した。撮影に行った時は大分水位が下がった時だったが、それでも低いグランドは水面下にあり、浮流物の付着状態からすると、ここ10年、一番の増水と見られた。

 荒川上流(深谷市)に六堰と呼ばれる、近隣地域に水を供給する堰があるが、1999年に台風の大雨によって一部が決壊した。60年以上前は、熊谷荒川においても氾濫(土手を乗り越えこえる水位)になりそうなことがたびたびあったようだが、我輩が熊谷に移り住んでからは、そこまでの大水にはなっていない。河川敷のグランドが水没することは何度かあったものの、大事に至らず、2004年に六堰が改修されてからは増水の度合いは低くなった。2007年の台風9号は、関東地方に大きな影響を及ぼし、グランドが水没した程度で済んだのは新六堰効果と言っていいのかもしれない。

 何年か前に市が災害時などの避難場所に、荒川堤に隣り合った小学校を避難場所に指定した。地球温暖化に伴う異常気象を考えると、どんな大水が出るか想像がつかず、既に各地で河川の氾濫による被害が出ており、全て想定外として迅速な対応が取られなかった。大雨が出た時、川傍の指定場所に避難するなど、我輩には考えられない。

 

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