赤とんぼ見た目分類(側面) |
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赤とんぼと呼ばれたアカネ属は種類が多く、荒 |
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川で記録できたのは7種である。それぞれ特徴が |
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あるが、成長につれて変化し、他種と酷似してい |
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ろこともあり、見た目で判別するのは難しい。 |
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正面の見た目で大別し、ここでは近似したもの |
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の側面から見た違いを図説してみた。 |
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@胸部の斑紋は特徴的であり判別の決め手になる |
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が、成長につれて変化するものもおり、悩ませれ |
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る。 |
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Aオスとメスでは腹部の形状が異なり、全般的に |
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オスは中間が細めとなり、メスは全体が太めであ |
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る。ただし撮影角度によって違って見えるので注 |
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意を要する。腹部の形状は種類によっても多少の |
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違いがあるが、判別しきれない。 |
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腹部の色合いは成長過程で変化し、特にオスは |
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成熟すると赤色に染まるものが多い。メスは変色 |
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するものと、しないものとがある。 |
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B腹部末端の爪の様に出た突起物(尾端)はオス |
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メスで長さが異なるが、種類間の違いは小さい。 |
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撮影はどうしても顔が中心になるので、写真で尾 |
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端を見極めるのは難しく、長さを目安にするよう |
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である。 |
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※一面だけでは誤同定となり、羽や顔で大別して |
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から側面の絵柄を比較した方がいい。 |
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@ナツアカネとアキアカネの若齢オスはよく似ており、胸部斑紋の違いで判別するようである
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Aナツアカネとアキアカネの若齢メスはよく似ており、胸部斑紋の違いで判別するようである
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Bナツアカネとアキアカネの成熟オスは胸部斑紋の状態が異なり、腹部の色にも違いがあり、ナツアカネは紅色に近く、アキアカネは朱色に近い
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Cナツアカネとアキアカネの成熟メスはよく似ており、唯一胸部斑紋にハッキリとした違いが見られる。
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Dマユタテアカネとマイコアカネの若齢オスは色合いが類似しているが、胸部の斑紋が異なる
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Eマユタテアカネとマイコアカネの若齢メスは色合いが類似しているが、胸部の斑紋が異なる
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Fマユタテアカネのオスが成熟すると腹部が赤く、胸部が褐色、マイコアカネのオスは腹部、胸部の色合いは変わらないが顔が青くなる
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Gマユタテアカネのメスは成熟しても色合いはほとんど変わらないが、マイコアカネのメスは成熟すると顔が青色となる
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Hノシメトンボのオスの腹部下半面は濃紺に対し、リスアカネのオスの腹部は若齢から赤みを帯びる
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Iノシメトンボとリスアカネの若齢メスは色合いが類似しているが、腹部側面の黄斑の大きさや尾端の形状が異なる
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Jノシメトンボのオスが成熟しても赤みは増さず、リスカアネオのオスが成熟すると一段と赤みを増し、胸部が茶褐色に染まる
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Kノシメトンボのメスが成熟すると茶褐色が強くなるが、リスアカネのメスは成熟しても色合いに大きな変化が無い
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Lミヤマアアカネは大きな黒紋が羽先から離れており、他の赤とんぼと簡単に判別ができ、オスとメスも色合いが異なるので判別できる
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