蜻蛉(トンボ)の仲間

ハラビロトンボ

科  名

トンボ科

体  長

32o前後

 

〜o

発生時季

6月〜7月

撮影日

2007年6月6日 未熟♂

撮影場所

河川敷の森や草地

コ メ ン ト

 当初、ハラビロトンボは単純に青をオス、黄をメスと分類していた。写真を見直してみると、シオカラトンボと同様に成長過程で色変わりし、オス、メス両者が黄色で羽化し、メスは黄色のまま、オスは成長するに従って黒化することが分かった。判別の目安となる腹部末端(尾端)の突起物で分類していくと、未熟と思われる個体はオスばかりで、メスの未熟体の存在が問題になってきた。再度見直してみると、未熟の個体でも尾端の色合いに僅かながら違いがあり、ことによると未熟メスなのかもしれない。ハラビロトンボは湿地を繁殖地にしているようで、河川敷の一画に梅雨時になると湿地になる場所があったが、いつしか雑草に覆われ、ハラビロトンボは全く見られなくなった

 

 

@ハラビロトンボのオスは未熟から成熟に至るまでに大きく色変わりし、成熟度が増すにつれてより黒に近くなるようである

 

Aオスは産卵場所に縄張りを持ち、姿が頻繁に見られるが、メスは滅多に見られない

 

B未熟な個体を見直してみると尾端の色合いが異なるものが出てきて、乳白色が強いものがメスで成長すると腹部先端が丸みを帯びると推察した

 

C横から見ても尾端に僅かな違いがあり、個体差の可能性もあるが、本館ではオス、メスの違いとして扱っていく

 

D2007年6月12日 産卵の時期になるとオスは縄張り争いを展開、狭い湿地を二分していた

 

E2007年6月12日

 

F2007年7月5日 若齢♀

 

G2008年6月6日 若齢♂?

 

H2007年6月13日 成熟♀

 

I2007年7月5日 成熟♂?

 

J2008年6月6日 老成♀?(オオハラビロトンボのメスにも似ている)