イトトンボの個体差と変異 |
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本館の撮影エリアで、生態に迫れるイトトンボ |
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はクロイトトンボしかなく、発生時季はほぼ確認 |
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でき、産卵、羽化、成長過程と記録することがで |
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きた。クロイトトンボの発生地域ではオオイトト |
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トンボ、キイトトンボ、アジアイトトンボ、オゼ |
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イトトンボ、ホソミイトトンボ、オオアオイトト |
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ンボ、アオイトトンボ、オツネントンボ、ホソミ |
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オツネントンボなどを記録している。 |
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未熟個体として確認できたのはオオイト、キイ |
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ト、オオアオイトなどであるが、個体数とすると |
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限られ、クロイトの様に個体差や変異を感じさせ |
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るまでの記録はない。逆に考えると、クロイトと |
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判別した若齢個体の中には別種もあるかもしれな |
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い。さらに考えると、ごくごく限られた世界でひ |
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しめきあっている状況からあやまちは無いとは言 |
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いきれないのではないか。特にオオイトのオスは |
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クロイトのオスと頻繁にせめぎ合いを繰り返して |
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いる。メスは酷似していることから混血が存在し |
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ても不思議ではない気がする。 |
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表紙の写真の様にクロイトトンボの未熟とした |
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メスの個体は腹部がクロイト成熟個体と比べて長 |
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く、オスも含め、同様な個体を幾つも記録してい |
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る。色合いの違いは個体差で片付けられても長さ |
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(大きさ)までは個体差の範囲を越えているので |
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はなかろうか。変異とするべきか、混血による亜 |
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種とすべきか、トンボ探索10年の若輩者には判 |
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じかねるところである。 |
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@クロイトトンボのオスは全て粉をふき(胸部などが白みを帯びる)腹部末端が膨らむのか、それとも元の色が残って腹部末端が細い個体もあるのか?
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A薄青の縦筋は@と同じ間隔でひかれたもので、下の2個体は胸部に比べて腹部が細くてかなり長く、個体差なのか、成長すると通常の比率になるのか?
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Bここではクロイトトンボ若齢オスの個体差を表示したものだが、上の個体は成熟度が高く、これ以上変化は無いと思えてくる
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Cクロイトトンボのメスは成長度合いがハッキリせず、胸部側面の色合いはまちまちで、どこまでが個体差で、どこまでが成熟度合いなのか定かでない
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D薄青の縦筋はCと同じ比率で、ここで紹介する2個体は胸部に比べて腹部が極端に長く、変異か、ことによると亜種の可能性もあるかもしれない
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E上の個体を成熟メスとしたが定かでないので、単純に個体差を示した絵柄である
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Fここでは親が一緒と思われる(撮影日が1日違い)オス、メスの個体を紹介、遺伝性を感じさせる
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Gここで紹介するオス、メスの2個体は同じ日時に撮影したもので、色合いが酷似し、兄弟ではないかと見ている
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Hオオイトトンボ・オスの個体差を紹介、体型にほとんど差が無く、後頭条の鮮明度に個体差があり、若いほど不鮮明で、中には点状態の個体もいる
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若い個体は胸部が青色を帯びたものと黄色を帯びたものがいる |
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Iオオイトトンボ・メスの個体差を紹介、体型にほとんど差が無く、後頭条はオス程ハッキリせず、腹部の先端側が熟齢になるほど艶が失われている
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胸部の色合いは個体によって異なり、黄色、青色、茶色などの色が強くるなる |
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Jオオイトトンボのメスでも腹部が長い個体を紹介、上段は変異と考えられるが、下段は腹部末端の白黒模様が異なり、亜種の可能性も考えられる
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