甲虫(コウチュウ)の仲間

アカハネムシの見分け方

科   名

アカハネムシ科

胸部の幅

1.5〜3o

頭部の幅

1〜2o

発生時季

4月〜5月

撮影日

2005年〜2013年

撮影場所

河川敷の森や樹木の多い人家

コ メ ン ト

 アカハネムシを初めて記録したのは2005

年で、荒川ではそれまで棲息していなかったの

か、見落としていたのか定かでないが、以降、

年々数を増し、2010年には多数種となって

いた。当初、アカハネムシとヒメアカハネムシ

の2種に分類、詳細な同定は試みず、甲虫の全

面更新に伴って編集し直してみると、異種と思

われるものが幾つも出てきて、判別方法を探究

してみた。体つきやヒゲ(触手)の形状、色合

いなども違いがあるが、撮影条件で違って見え

確定できず、胸部(縦1.52.5o横2.03.0

o)に着目するにいたった。胸部も撮影条件が

影響するが、形状や頭部との比率に個体差がほ

とんどなく、現状では一番の決め手である。

 

 

ここで表記している体長は手持ちの写真で推定したもので、図鑑などに出ている捕獲、実測した数値とは異なっているかもしれません

アカハネムシ 体長13〜16o

ヒメアカハネムシ 体長6〜12o

アカハネムシの胸部は縦横比率が4対5程、胸部と頭部の幅は3対2程、翅は末

ヒメアカハネムシの胸部は縦横比率が2対3程で横長傾向にあり、胸部と頭部の幅

端に行くほど幅広で特にオスが広く、触角のクシの長さはオスが長いと見ている

は4体3程で差が小さい。翅は付け根と末端の差は小さく、細めである。

ミゾアカハネムシ 体長8〜15o

ムナビロアカハネムシ 体長10〜13o

ミゾアカハネムシの名から、当初翅に溝が感じられものを選んでいたが、調べなお

ムナビロアカハネムシは名前のように胸部が幅広で、縦横比率は3対5程、翅も側

してみると関係なさそうで、胸部の形状から選んでみた

末端のみならず、全体が幅広になっている

オオクシヒゲビロウドムシ 体長14〜18o

クシヒゲビロウドムシ 体長15〜17o

胸部は丸型、体が長い大型種で、触角が大きなクシになっている。手持ちの写真で

胸部はオオクシヒゲビロウドムシと同様丸型で、翅が幅広、長さもあるので大きく

は胸部が不鮮明で、誤同定の可能性もある。

見える。数は少なく、クシヒゲビロウドムシと思われる写真は2個体のみである。

仮称・ホソナガアカハネムシ 体長12o前後

仮称・ミゾハネアカハネムシ 体長8〜12o

写真の中に体が細長い個体が出てきて、同定されたどれかに当てはめようと、オス

光線の加減で翅に黒筋が見られることがあるが、ここで紹介する個体は翅に溝で

メスの違いや個体差を考慮してみたが、一致をみず、仮称で呼ぶことにした。

もあるかのような陰影があるものを選んだ。いずれも10o前後の小型種である。